梅雨も明け、陽射しの照りつける7月のこの季節に、グングンのびる緑たち。
グングンのびる、成長する(豊作を願う)のが、「稲や野菜」だけであれば良いところ・・・
グングンたくましくのびるのは「雑草」も然りのことで。
そんなこんなで、この季節、まだ気温の高くならない(暑くない)早朝5:00前から、
地域の男衆(僕も含めて)は、朝早くから「草刈り」作業に駆り出され、汗を流す。
そんなこんなで、この季節、早朝の「キンキンッ、キンキンッ」という草刈り音は、
地域の早朝BGMとして、無意識のうちに地域住民の暮らしと体内に沁み込んでゆく・・・
そんな気がしてならない。
ふと気づけば、夕方の田んぼから聞こえてくる「カエルの鳴き声」とセットで
幼い頃から耳に馴染んでいた「早朝の草刈り音」。
きっと、僕だけではないだろう・・・あのキンキンッと遠くから聞こえる
「『草刈り音』のことが、嫌いではない(好きかもしれない)」という人が・・・、ここ秋田には多いハズ。
無意識に目にしていた風景、無意識に耳にしていた音や言葉。
そこには、どうしようにも嘘などつけない「心地良さ」という感情・記憶がべっとりと付着して離れない。
何気ない、ごくごくフツーの「草刈り音」だけど、もしかするとそんな小さな地域らしい音にも
この地域を想い、感じるためのヒントが隠されているかもしれない・・・なんて僕は思う。
そして、僕は、もしかしたら、幼い頃から暮らしのBGMとして耳に馴染み続けてきた
秋田のお爺ちゃん、お父さんたちが早朝から奏でる「草刈り音」の方を
どんなバンドの演奏よりも、どんな歌手の歌声よりも、心地良く、好きだと思ってしまうかもしれない。
そう思ったら、草刈り機の丸いギザギザの刃が、ロックなCDの形に見えてきてしょうがないんだわ。
そんなこんなで、今朝も草刈りロックンロールで汗をたっぷり流した僕は、
これから今年の「国語・算数・理科・デザイン!」の参加応募者の選考審査会に臨むわけです。
みんなの「観察」、みんなの「デザイン」に会えるのを楽しみにしています。
ではでは、国語・算数・理科・デザイン! (投稿:澁谷和之|澁谷デザイン事務所)