風が強い日の雨はビクビクする。
風の方向によっては屋根から雨漏りするからだ。
この雨漏りとの戦いの歴史は長い。
前は床にバケツをおいて対処していた。
ポタポタ大きな音に悩まされた。ネットで調べると、
たくさんの人が同じ悩みを抱えている。知恵を拝借して、
バケツに雑巾を入れてみたり。雨漏りする範囲が狭いことに気づいて、バケツから小さいコップに変えもした。
どうしても床に桶をおくのが億劫で、雨漏りを落下音なしに溜める仕掛けを作った。プラダンを切って、雨樋を天井に貼りつけ、壁に板をつけて、コップをおいてみた。なかなか好評で、ちょっとしたアート作品のようにも見える。
屋根に穴があると、心に穴が空いたように感じる。
雨漏りも止まってくれないだろうかと願っている。
そんなことを知人に言ったら、
「雨漏りの神様に祈ってるんだね」
と笑われてしまった。
神棚にあるコップに、天から降る雨が注ぎ込む。
清めるための水は恵みの神だけど、雨漏りの神様は、
そんなにありがたい存在ではない。
家にはまだまだありがたくない神様がいそうだ。
ではでは、国語・算数・理科・デザイン! (投稿:柳澤龍|一般社団法人ドチャベンジャーズ)