-若者と地域をつなぐプロジェクト事業-『国語・算数・理科・デザイン!』

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『国語・算数・理科・デザイン!』

A4グラフィックスを愛してる

 

コンビニ正面の駐車場に車を停めた際、その正面ガラス窓などに、

よく「A4サイズ」の紙に目一杯に大きく文字をプリントして

メッセージ(デザイン)しようとしている光景を目にする。

「今ならチキン3割引!」とか、「アルバイト募集中!」とかとか。

 

 

僕はあの「A4サイズ」の紙を目一杯活用して

コンビニやお店の店員さんが「何かを伝えよう」としている精一杯の姿勢

『A4グラフィックス』と名付けて、心から愛しているし、応援している。

自分たちができる(店内でできる)精一杯の出力技術で

(多分A4サイズ以上の紙にプリントできるプリンター設備が備わっていないのだろう)

可能な限り「大きな文字」で、分かりやすくお客さんにメッセージしたい……という

とてもピュアで、とても小さな「デザインの意思」を、そこに感じてしまうからだろう。

  

 

こちらはコンビニでの写真ではないが、某所で確認された「A4グラフィックス」。

『コインロッカー』と、一文字一文字、A4サイズの紙にデカデカと出力し

並べて貼られた、なんとも真っ直ぐなメッセージの光景。

なんとも、このぎこちない所作が、愛おしいではないですか……。

僕は、日常的にこんな “ピュアなデザインの風景” を目にすると、

テクニック・小手先にばかり頼りはじめてしまっている

今の自分の「グラフィックデザイン」を戒めたくなる気持ちになるわけですが。

 

 

そうした愛でる眼差しでこのA4グラフィックスをよくよく見てみると、

「ロッカー」の小さい「ツ」の文字まで、無駄に大きくしてしまっていることに気付く。

本来であれば、ここの「ツ」は他の文字に比べて小さくて良いハズなのに、

どうしてか、こうしてか、伝えたい気持ちが勢い余ってか、

他の文字よりも大きな「ツ」の文字になってしまっている……。

しかも、もしかしたら、ここにある情報の中で一番大切かと思われる

一番左の「コインロッカーのマーク」と、コインロッカーのある位置を指し示す「矢印のマーク」

最も小さくプリントされてしまっているこの状況。(きっとこのマークはもう少し大きくできるよね?!)

このチグハグで、前のめりで、まさに「ロック!(ロッカー!)」なデザインの片鱗を、

僕は、心から愛している。

 

 

 

「デザイン」とは、特殊技術を持っていると勘違いされた

「デザイナー」と呼ばれる人たちだけが、専門的に行う行為ではないことを、

本事業「国語・算数・理科・デザイン!」では、口酸っぱくメッセージしている。

  

 

そういう意味でも、この「A4グラフィックス」のような

日常的で、生活的な、市民のデザインがきちんと機能しはじめる社会こそ

とても健全で、健やかで、生活者にやさしい環境なのだろうと、僕は思う。

……なんて言いながら、無駄に “テクニック” “プリンター設備” なんてものを

兼ね備えてしまった、「デザイナー(デザイン事務所)」と呼ばれるらしい僕は、

ついつい「A3」とか「A3ノビ」の一段階大きいサイズで背伸び(ノビ)して見せたりしてしまう

そんな不自然で、生活者にやさしくない……、デザイン被れの人間なのかもしれません……。

 

ではでは、国語・算数・理科・デザイン!    (投稿:澁谷和之|澁谷デザイン事務所)

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