あけましておめでとうございます。しましゅんです。
10代のクリスマス~正月って、なんだかずっとワクワクしていた気がするのですが、
今年はお酒をたらふくのんで、胃がもたれて、自分の体型にがっかりして、
ちょっとリッチなお宿で休むぐらいが、性にあうようになってしまいました。
こんな書き方をすると、とてもがっかりしているように見えますが、
(いや実際、少しずつ、焼き肉が食べれなくなってきた!これは、がっかりですよ……)
「当たり前の毎日の楽しさに気づけるようになった」ということ。これは、「国語、算数、理科、デザイン!」での、一番の学びだと感じています。
今年度、一緒に取りませてもらっているみなさん、あと2ヶ月です。
就職を迎える高校生も、何人かいらっしゃいます。(こんな忙しい時期にありがとう!)
大人になると、節目は自分でつくるものになっていく気がしていて、中高6年間の年度末ほど、仲間との関わり合いで生まれる、ドラスティックな日々はないと思います。
ぜひ、この2ヶ月、タダでさえ筋トレの毎日だと思いますが、
その感想をぶつけてください!
すみません、少しおじさんかぶれが過ぎました。
今日の本題、大晦日の出来事を紹介させてください。
能代に生まれ、関西と東京で一人暮らしを経験してきましたが、お恥ずかしながら実家では雪寄せをすることもなく、冬を自力で乗り越えたことがありませんでした。
昨シーズンは駐車場から出れなくなったり、とある試験の会場に向かう途中に、車も、身体も滑り倒し(無事、落第しましたよ……笑)、改めて秋田の冬の厳しさを体験したところでした(しかも、数年に一度の大豪雪!)
今年もそれに負けないぐらいの大雪……。
ましてや、今年は、除雪が下手といわれる秋田市での暮らしです。
住んでみて初めて気づきました。秋田市は、生活道路にあまり除雪車を出動させないようなのですね….。
そんな絶望をクリスマスからずっと感じ、いよいよ大晦日に。
このまま年越しかと思っていたら、除雪車がゴロゴロとやってきました。
前日にゆるんだざぶざぶの雪が、カッチカチに凍って、
人間の手ではびくともできない硬い雪をですね、かっさらっていきましたとも。
(あ、ここまでは前段です 笑)
そうしたところに、アパートの住民が、一斉に降りてきて、
各々の駐車場の前を除雪し始めます。
自分に一番近い場所で暮らしているのに、電話の声も毎日聞こえているのに、
話したことも、顔を合わせたこともない人。
その人が目の前に現れました。
住んでいると、色々あります。
ウチは壁が薄くて、忘年会終わりに帰ってきて、ちょっと騒がしくしてしまって、ピンポンを鳴らされたこともありますし(笑)、
朝、少し電話の声がおおきいなと思うこともありました。
一つ屋根の下で暮らしていれば、腹を割って話せることも、アパートではそうはいきません。いや、一つ屋根の下には、変わりないんですけどね。
シェアハウス暮らしの経験もあるのですが、アパートって、人間らしい営みを切り刻んだ感じがあるなと感じます。
今回、大雪があって。大晦日に除雪車が来て。
大雪のおかげで、きちんとご挨拶できました。(ごめんなさいもしました)。これぞ、日常のなかにあふれる、YODではないでしょうか。
いい人でした。電話の声で想像していた姿とは、ちょっと異なっていました。
人とつながることを安易に肯定できない時代かもしれません。
誰が住んでいるかわからないようにしておいたほうが、いい環境(都会なのか、個人ごとの事情なのか….)というのもあるかもしれません。
そんな環境の中、隣人同士のコミュニケーションを取ることができたことに、私は嬉しさを感じます。そしてこれは、確かに隣人という最も身近な「地域」とのつながりだったと感じています。
2021年の締めくくりに、最高の経験でした。
そして、これは大雪によってもたらされたこと。数日後から、家の前はまたザブザブとカチカチを往復しています。日々しんどいですが、我々は地域をデザインすると同時に、地域にデザインされる立場なのでしょう。
秋田市さん、早急に除雪車を手配してくださいませんか?また、隣人と話すチャンスをください。笑
ではでは、今年1年も、「国語、算数、理科、デザイン!」
最終報告会まで、突っ走りましょう!もう春は目の前ですよ。きっと。|執筆 松嶋駿(しましゅん)